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中小ネットショップにリモートユーザーテストをオススメする3つの理由

サムネイル中小ネットショップ(ECサイト)は、良さそうなアイデアが見つかったらすぐに実行に移すという、良い習慣があると感じています。ただ、そこには定性的な根拠が無いことが多いのではないでしょうか。

ユーザーテストは、定性的な根拠を見つけるための強力なツールです。今のところ、中小ネットショップでは殆ど馴染みが無いと思われるユーザーテストを、とことん手間を省いて実施することが出来れば、そのスピード感を活かしたままさらに施策の品質を高めることができるのではと考えています。

手間を省いたユーザーテストを実施する方法とは、リモートユーザーテスト(ユーザテストExpress|ポップインサイト社)の事です。

 

目次

ユーザーテストとは?
理由1:とにかく手間がかからないリモート式のユーザーテスト
理由2:楽なだけではない、対面の必要がないからクオリティが上がる
理由3:安価である
実施方法
被験者を募集する
集まった被験者候補から依頼する人を選ぶ
タスクを作る
納品された動画を視る
注意点は?
課題が見つからないこともある
被験者さんが集まらないこともある
鵜呑みにしない
深掘りインタビューができない

 

ユーザーテストとは?

ユーザーテストとは、本物のユーザーもしくはそれに近いステータスの人に、サイトやサービスを操作してもらうことで、課題を発見する手法です。サービスのことを知らない人に実際に聞いてみよう、ということです。

これによって、サイトのことを知らない人が正しくサイトを利用できるか、本当に知りたい情報が載っているか、どんなサイトと比較しながら商品を選ぶのか、といった、アクセス解析では分からない定性的な調査ができます。

仮に5名に調査を依頼したとして、2名があなたのサイトで正しく商品を注文できないという課題を発見したら、どう感じるでしょうか?直さずにはいられませんよね。

ユーザーテストの実施方法は、

  • 対面式(直に被験者さんと接する)
  • リモート式(管理画面を通じて接する)

大きく分けてこの二つの方法がありますが、今回ご紹介したいのは圧倒的に楽ちんな後者です。

風景_対面式ユーザーテスト
└被験者さんと進行役が必要な対面式ユーザーテスト

風景_リモートユーザーテスト
└ブラウザで完結できるリモートユーザーテスト

 

理由1:とにかく手間がかからないリモート式のユーザーテスト

まず、対面式のユーザーテストは、テストの被験者さんとなる方に直接対面する方法になります。れにはテストを行う場所へ実際に来ていただいたり、謝礼をお渡ししたり、誰かが張り付いてテストの進行をしなくてはいけなかったり、時間やスキルを要求する手法です。

被験者さんとテスト進行役の日程の確保も事前にしてから望んでいますので、体調不良や機材トラブルなどが起こるとリカバリーが大変です。

そのようなリスクもあり、内容にもよりますが、1調査あたり数十万円以上のコストが発生してしまいます。

リモート式の場合、上記のリスクは殆ど気にする必要がありません。ウェブサイト上から被験者さんをアンケートで募集し、見たり探してほしい事を指定したら、後は被験者さんが自分の都合の良い時間にテストを実施し、操作の様子と発話を記録した動画を納品してくれます。

後は、その動画を視るだけです。

最終的には操作の様子と発話を記録した動画を視るということに変わりはないのですが、そこまでの手間は、リモート式があまりに楽なため、対面式は桁違いの大変さを感じます。

 

理由2:楽なだけではない、対面の必要が無いからクオリティが上がる面もある

楽ってことはそれだけクオリティが低いのでは?と思われるかもしれませんが、対面しないことにはクオリティに関するメリットも生まれます。

それは、本音を言ってくれるというメリットです。対面していると、被験者さんが気を遣ってしまう可能性がありますが、対面しないリモート式のユーザーテストでは本音が語られます。例えば、下記のような発言。

  • (このサイトの使いやすさはどうでしたか?という質問に対して)最悪です。実際に使おうとは思えません。
  • (TABLEタグの都合上変に改行された寸法表示に対して)こういうとこ雑だなーって思いますよね。
  • (角丸のデザインで囲われた送料に関する小さなキャッチについて)何でこれ押せないの?
  • (楽天市場の写真が多い商品ページで)写真が無駄に多くて重い…

これらは、対面して遠慮してしまっている状態だと、時間がかかったりしたけど、とりあえず問題なく使えたという可もなく不可もなくという判断に終わってしまう可能性がありますが、このように発言してもらえることで、実際にはユーザー体験の質を著しく下げている事が分かります。

また、地域が縛られないこともメリットです。東京都内で対面式のユーザーテストを実施する場合、どうしても関東圏の方に限られてしまいますが、リモートユーザーテストでは日本全国の方に調査を依頼できます。通勤電車の中でスマホを使い慣れた方に聞くのと、車社会でそれほどスマホを触る時間が多くない方とでは、使い方が変わってきたりする可能性があります。

 

理由3:安価である

先にも書きましたが、対面式ユーザーテストを外部に委託する場合、数十万円の費用になってしまうことがザラですが、リモート式のユーザーテストをポップインサイト社の『ユーザテストExpress』を利用し、社内で実施すれば1名あたり5,000円でテストが可能です。

一般的にユーザーテストは、1テストあたり3〜5名で実施すれば十分とされていますので、5名に依頼したとしても25,000円です。3名なら15,000円。対面式に比べたら、破格とも言えるのではないかと思います。

 

実施方法

ユーザテストExpressを利用してリモートユーザーテストを実施する際の手順は以下のとおりです。

 

■被験者を募集する

まずは、調査するサイトの種類(PCサイト・スマホサイト・スマホアプリ)とURLを指定します。

リモートユーザーテスト手順1-1

その後に、被験者の選定条件を入力します。条件の指定方法は『◯◯◯◯◯を◯◯◯◯◯したことがある人』というフォーマットで固定されていますので、『スマホケースネットショップで購入したことがある人』のように指定します。

最後に、性別を指定します。『男・女・どちらでもよい』の3つから選べます。

リモートユーザーテスト手順1-2

 

■集まった被験者候補から依頼する人を選ぶ

上記のように条件を指定して募集を開始すると、24時間以内で被験者さんの候補となる方が応募をしてきてくれます。この中から調査を依頼したい方を選定し、調査を依頼します。

リモートユーザーテスト手順2−1

 

■タスクを作る

タスクとは、テストを実施してもらう際の指示内容です。いくつかテンプレートが用意されているのですが、通常のプランでは先に指定した条件を基にタスクが作成されます。

つまり、『スマホケースネットショップで購入したことがある人』という条件で募集をかけたら、『スマホケースネットショップで購入しようと思っているとして、5分程度情報収集してください。その後、こちらのサイトを見つけたとして情報収集してください。』というようなタスクとなります。

※後日キャプチャを追加します!※

プロプランという物を契約すると、タスクを自由に変更・作成することができるようになります(おかいもの研究室ではプロプランを利用しています)。

 

■納品された動画を視る

被験者さん次第なのですが、通常数日以内に調査を実施した動画が管理画面内から閲覧できるようになります。

こちらのカーテンくれないさんにて実施したユーザーテストのように、自由検索時の行動内容、自サイト閲覧時に発見された課題をしっかり分類することで優先順位が明確にできますが、課題が多すぎて困ったという状況でもなければ、まずは動画を一通り視るだけでも良いかもしれません。

なお、1名あたり通常30分以内に収まっていることが大半ですので、3名に依頼したとしても1時間半、管理画面内では倍速再生もできますので、倍速であれば1時間以内で3名分の動画を視ることができます。

リモートユーザーテスト手順4-1

 

注意点は?

もちろん、良いことだらけに見えるリモート式のユーザーテストにも注意点やデメリットはあります。下記以外にも注意すべき点は細かく存在するのですが、完璧ではないということを念頭に入れて利用すれば、特に問題はないと思います。

 

■課題が見つからないこともある

これは対面式でも言えますが、依頼したタスクの中に課題が隠れていなければ、課題は発見されません。また、隠れている課題を通過すること無く(例えば、A商品とB商品を買い物かごに入れようとした時に限定される挙動など)タスクが完了した場合も同様です。

 

■被験者さんが集まらないこともある

ニッチな条件を指定した場合、被験者さんが現れない場合もあります。例えば、特定の商品を特定の方法で買ったことがある方、のような条件は避けた方が無難です。

 

■鵜呑みにしない

これはバランス感が難しいのですが、一人がここで躓いていたのでそこだけを直す、という判断は正しくない可能性があります。

例えば、自宅用とギフト用の商品がカテゴリで分かれているサイトで、自宅用の商品を探していたのに気付かずサイドナビのカテゴリ一覧からギフト用の商品のカテゴリへ行ってしまっていた、といった場合、もっとギフト用・自宅用のどちらのページであるかを目立たせる以前に、そもそも間違えることがないようにレイアウトから見直す方が効果的である場合があります。

 

■深掘りインタビューができない

対面式の場合、調査終了後に被験者さんに深掘りインタビューが出来ますが、リモート式のユーザーテストの場合は予め用意したタスクに沿って進行して終わってしまうため、それができません。

調査をすると、大抵『あの時なぜその行動を取ったのか?』『こんな情報があったとしたら買っていたか?』など聞いてみたいことが出てきます。それは被験者さんごとに異なる疑問となるので、予め設問を用意することが難しいのです。

 


いかがでしょうか?

今のサイトのどこにどんな課題があるのか分からない…と悩んでいるようであれば、とりあえずリモートユーザーテストを実施してみましょう。

 

 

 

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