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iOS向けブラウザSmoozが楽天やアマゾンのアプリより便利と思う唯一無二の特徴

特定のプロダクトに対するユーザー中心設計を徹底するとここまで違いが出るのか、と少し感動しました。

※徹底してユーザーとしての私一人の目線で書いていますので、バイアスをかけてお読みください。

目次

Smooz(スムーズ)って何?
半ば諦めていたスマホでのサクサクなタブブラウジングが可能
ワンアクションでタブを『後ろ』に開ける
タブの移動も、タブの削除も、全てがサクサク操作できる
タブブラウジングのストレスがほぼゼロに
おかいもの研究室(お買い物体験)的な視点で見てみると…
大手のECアプリが霞んで見える
他の良いところ
問い合わせ・要望へのレスポンスが抜群
はてなブックマークのコメントを見れる
単語を調べようと思ったら検索ボックスに入力されている
一方で、誰でもすぐに馴染めるわけではない、とも思う
あちこちで紹介されています

 

Smooz(スムーズ)って何?

Smooz(スムーズ)はiOS向けのウェブブラウザアプリです。App StoreのBest of 2016に選ばれていたことで、試しにインストールしてみたのが使い始めたきっかけです。開発されたのは、アスツール株式会社の加藤さんという方。創業は2016年ということで、本当に新しいブラウザです。

過去にSafari / Chrome / Firefox / Sleipnirなどを使ってきましたが、どれもタブの挙動の不便さや動作の鈍さに疑問を感じていました。

 

半ば諦めていたスマホでのサクサクなタブブラウジングが可能

何と言ってもコレです。コレによるメリットがあまりにも大きい。

私はパソコンからGoogleを使って調べ物をする時、気になる検索結果を2〜3個タブで開いておき、検索結果ページは横に避けて気になる検索結果を読むという使い方をするのです。スマホでは同様の使い勝手が実現できなかったのですが、Smoozによってそれが驚くほど簡単に出来るようになりました。

こちらは公式のプロモーション用動画。17秒までに私が最も恩恵を受けている部分が詰まっています。

■ワンアクションでタブを『後ろ』に開ける

Googleの検索結果内に表示される『新規タブで開く』ボタンを押すと、新しいタブでどんどん気になったリンクを後ろに開いていけます。無理矢理何かに例えるなら、20件位の物件情報が印刷された紙の束の中から気になる3枚を横に避けておき、後でその3枚を比較するような事がスムーズにできます。

他のブラウザだと、リンクを長押しして挙動を選択…という面倒なアクションが必要ですが、それを全て不要にしてくれました。

タブを開いても、新しいタブに移動しないようになっているのも、ツボを押さえています(しかも挙動の変更が可能)。Googleの検索結果以外でも、リンクを長押し(0.5秒くらい)するだけで後ろにタブを開いてくれますから、とにかくタブを開くための余計なアクションが徹底的に排除されています。

長押し中に、ちゃんとアニメーションが表示され、反応していることが分かるのもGood UXです。

SmoozのGood UX
└リンクを長押しし、タブが開く前のアニメーション

■タブの移動も、タブの削除も、全てがサクサク操作できる

せっかちな私にとって、サクサク感がとにかく重要です。iOSのアニメーション効果を「完全にオフにする」裏技をバグフィックスしたAppleに対し憤りを感じるほどです。

タブを開くためのアクションはワンアクションだけ、待ち時間も無し、もしくは0.5秒くらい待つだけでOK。

タブ間の移動も横にスワイプするだけ、閉じるときも下部メニューからを上にスワイプするだけです。

■タブブラウジングのストレスがほぼゼロに

Smoozに出会う前から、Safariでタブを開きまくるブラウジングをしていました。その時と比較したら、ストレスは軽く9割以上低減されていると思います。どれだけ低減されたか、脳科学的に正確に計測して欲しいです。


└今ではホーム画面の一等地にSmoozを置いています

ストレスがあるとしたら、私の端末はiPhone SEでメモリが少なく、時々タブの内容がクリアされてしまうという点でしょうか(ブラウザに限らない話ですが)。

 

おかいもの研究室(お買い物体験)的な視点で見てみると…

おかいもの研究室的な視線で考えてみると、何か買い物をしたい人にとっては以下のような利便性が得られると思います。

  • 何か商品を探し始める時は、情報収集からスタートする
    ├情報収集する際は、複数のサイトから情報を得る行動パターンが多い
    複数サイトを閲覧する時間の短縮ができ、ストレスの低減になる
  • 気になるネットショップを発見した
    ├ここでもやはり複数の商品を比較したい
    ├比較したい商品は『カートに入れておく』事が多い
    ├タブで開いておけばカートに入れる必要もない
    商品の比較が簡単になる

■大手のECアプリが霞んで見える

個人的には、Amazon.co.jpや楽天市場のアプリはあまりに商品比較が面倒なので結局パソコンから探しちゃう…ということをしていました。もちろん、スマホブラウザを使うよりはアプリのほうが多少便利ではありますが。

しかし、これからはSmoozでAmazon.co.jpや楽天市場にアクセスすれば、アプリを使うよりもお買い物体験がより良い物になりそうです。ログインすることより、商品を見つけることのほうが面倒ですからね。

amazonアプリ
└Amazon.co.jpのアプリでUSB扇風機を探す時、一覧と商品詳細を行ったり来たりしていたら20分も要してしまった

 

他の良いところ

タブブラウジング以外にも、良い所があります。

■問い合わせ・要望へのレスポンスが抜群

チャットと電話での問い合わせがアプリ内から簡単にできるようになっています。ランドスケープモード時に一部メニューが見切れてしまうという指摘をしたら、1週間程度で機能改修されました。

スピード感、半端ないです。

■はてなブックマークのコメントを見れる

はてブ自体の事はあまり分かっていないのですが、閲覧中のページがブックマークされていたらそのコメントもすぐに確認できるようになっています。バズっている記事などがあれば、それに対して皆が何を考えているか瞬時に確認できるのは、私にとってちょっと新鮮な体験です。

■単語を調べようと思ったら検索ボックスに入力されている

通常、閲覧していたページ内で調べたい単語が出てきたら、

  • 単語を範囲選択
  • 単語をコピー
  • タブを開く
  • 単語をペースト
  • 検索を実行

となるわけですが、これを…

  • 単語を範囲選択
  • タブを開く(コピペ不要)
  • 検索を実行

このように本来必須だったコピペのステップを取り除いてしまったわけです。

緻密に設計されたユーザーテストから発言にも現れない心理を洞察し、どうしたらまとめて解決できるかを考え抜いて要件を定義している様子が目に浮かびます(開発者自らが徹底的にユーザー視点になることで、ユーザーテストをしていない可能性もあり)。

 

ちなみに、人工知能による『文字を入力しない検索』機能はまだ活用できていません。

 

一方で、誰でもすぐに馴染めるわけではない、とも思う

どんな便利なブラウザでも、ユーザビリティの定義にあるように特定のユーザが変われば捉え方は変わってきます。

私は元々パソコンからタブブラウジングをフル活用していたのでスマートフォンにもそれを求めたわけですが、そうでない方(特定のユーザに含まれない方)にとってはもっと堅い挙動(タブが後ろに開いた、と明確に伝わるアニメーションなど)の方が安心感を得られる可能性もあると思います。でも、そこまで考慮していたら、ありきたりなブラウザになっていたでしょうね。

 

あちこちで紹介されています

やはりインパクトが強いのか、Smoozを紹介している記事も沢山。

元楽天社員が起業してローンチしたのは、賢く賑やかなモバイルブラウザ「Smooz」 - TechCrunch Japan
〝芋づる式ウェブブラウザ〟の「Smooz(スムーズ)」がメジャーアップデート、iPadや3Dタッチ起動に対応 - THE BRIDGE
情報探しをエンターテイメントにしたい ──『Smooz』加藤雄一さんインタビュー - TECH LAB PAAK

 

本当に細かい挙動で気になるところはありますが、とにかくタブブラウジングが快適なおかげで私の中の累積的UXが上がりっぱなしなので、細かいことは霞んで見えなくなってきました。

こんな感じで、Smoozはとことんユーザー中心設計がされたアプリだなあ、と感じたので取り上げてみました。

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